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10月


3月に記事を書いて以来、夏秋のことをだーっと書いていこうと思います。

シスコンが終わってその翌日には、数年振りのdanceboxまで、ミーティング。

港都KOBE芸術祭に向けたプレイベントとして、神戸港周遊観光船にて船上パフォーマンスに参加するメンバーが決まり、

怒濤のスケジュール調整と、厳選の稽古時間数でプレイベントをなんとか終了。

多人数で共同してつくることが久しぶりで、シスコンとはまたまったく違ったエネルギーを要して面白くも過酷だった。

大変だったけど、参加させてもらってほんとによかったのは、上野愛美と作業できたこと。今後にこれが繋がって来る。

その後、中西ちさとさんに、シスコン真っ最中にお声かけいただいていた、ずぶとじぶ「ひょうたんの踊り場」のクリエイション開始。大阪は空掘地域のことを大好きになった。大阪の都会的な側面しかしらなかった私は、やっと大阪を好きになれた。野外、しかも探索型の公演。どう人の目線や動線をこちらに寄り集めるか、あるいは離しきるか、ダンスが身体に貼り付いていたり、身体の中に存在しているだけのものじゃないことに、実体験として感じはじめた梅雨時分でした。それもこれも、打つ玉うつ玉をクリーンヒットさせてするすると振付、構成していく中西さんと赤松さんに感服でした。

春が終わり梅雨が終わり、KIKIKIKIKIKI新作公演 マーラー交響曲第6番「悲劇的」への振付アシスタントの日々が始まりました。KIKIKIKIKIKIにとって前々作にあたるマーラー交響曲第1番「TAITAN」に出演させてもらって以来のマーラーシリーズ参加です。はじめての城崎国際アートセンターでの滞在制作。集中して打ち込める効率良さ。何とか回っているとはいっても、普段の2、3足の草鞋での生活は、やはりエネルギーが方々に分散されているのね、と自覚した。そして何より、出演者の皆さんの踊り方を間近に見、前半戦はともに踊り、ダンスにずっと打ち込んできたダンサーと、そうではない自分との差異に不思議を覚えて、より、ダンスに近づきダンスが分からなくなったりもしつつ、今後もずっと舞台にたつために、いますぐ私はなにをすべきなのか、真剣に考えていいタイミングだな、と自覚したのがこのころでした。

悲劇的の稽古と並走して徐々にはじまっていた、港都KOBE芸術祭でのdanceboxのプログラム、船内パフォーマンス「ダンスの天地」に本格的に参加、とても特殊な現場で、舞台を普段から見ないであろう方々が観客のほとんどをしめていたにも関わらず、ほぼどの便も温かく拍手をいただき、下船のさいには「楽しかったよ」だとか「記念になったよ」とか、本当に嬉しい言葉を頂いた希有な現場だった。船員たちとの連係プレーも素晴らしく、熱い現場でした。

また、この船公演、リハよりも本番の方が断然通し回数が多い。これも初でした。もちろんのことながら。

そして、この間にも、京都ではKYOTO EXPERIMENTの季節が到来していて、私も関連プログラムの「老いを巡るダンスドラマトゥルギー イヴォンヌ・レイナー パフォーマティブエクシビションでのショーイング「Chair/Pillow」に出演。淡々と均一に点をおいていくような、リズムを延々刻むダンス、同じピースを3回くりかえすのですが、このリフレインに熱くなりました。絶対にタンタンとやっていこうとするけれど、寄りシンプルにデリケートにリフレインさせようとすればするほどに、必ずや毎回違うからだがこぼれ出る。それを自覚しながら繰り返し踊っていると、まるで呼吸とか脈とか、意思とは別に動き続けるものごとの様で、生きてることそのものみたいでした。生老病死を思い出す。

そして、現在、少し休みを挟んで、ANTIBODIES COLLECTIVEの稽古場に参加。

これから来年にかけてうごいていく新作の現場です。鍛えて頂いている。応えて応えて、応え続けたいところ。

と、ごく久しぶりに、過去に2回上演しているパフォーマンス作品「情報の保存」を上演予定。

こちらは、最近いっしょに稽古することにした子がいっしょに作品作りの関わってくれています。詳細は、newsから。

もう1ヶ月もしないうちに30歳になりますが、ライフワークもライスワークもただの生活も家族も友人も。

ぜんぶきちんとしてやりたい。

関わって頂いた皆様、ご覧いただいた皆様、本当にいつもありがとうございます。

そういったことを考えていると、30を目前に、

やっぱり親はわたしの親やな、と思う程には似てることをしみじみ確かめたのでした。


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30

2017年も年の瀬にむかっていきますね。12月。 この一年は、公私ともに特別な年となりました。 人生最大の別れを向かえると共に、肌身に感じる親や家族、友人、仲間の温かさは、 自分自身の実感となって、過去・現在、そして今後の私を支える、大きな錨となったように感じます。 先にいってしまった大切な父に、大変な時もその後も変わらずいてくれる母や弟に、 至らない私の周りにいてくださる方々の多大な力添えに感謝

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